なんだかんだ話してると
向こうの会話の中に
《恭介君》
と 言うのが聞こえてきた。
耳をダンボのように 澄ませてきいてると
「あんた恭介君から まだ返事貰ってないんでしょ?」
(返事?何のこと?)
「うん」
「でも 大丈夫じゃないの・・・
今日だって2人で
校内回っていい感じだったじゃん
手を繋いで歩いてたでしょ?
お似合いだと思うよ!」
(2人?手を繋ぐ?
昨日は私に案内してやるって言ったのに
私が来なかったから?どういうこと?)
「そーかな?」
「もう一度頑張って
言ってみたらうまくいくって!!
向こうもあんたを 意識してるんでしょ?
だから 手まで繋ぐんじゃないの?
関係なかったら そんなことしないよ!」
「じゃあ この後 呼び出してみる」



