彼は年下の男の子




「新だけには ホントの事言ったんだ
だったら この計画を立ててくれたんだ
ごめんね」


「うん?洋一郎さんは?」


「来るよ!駅集合だからね」


「・・・まさか・・・
恭介が来るとかないよね」


「来るよ」


来るよって そんなアッサリ言われてもさ。


「いや!私帰る!!
もう会いたくないんだから」


「まだ好きなんでしょ」


「でも もう無理なの!!
だから会うと 忘れられなくなるから」


「恭介だってもしかしたら
まだ美咲の事 好きかも知れないじゃん」


「それはないって 私 振られたんだよ」


それまで黙って聞いてた新くんが


「美咲さんが振られた?逆じゃないの?」


「違うよ!!残念ながら
あたしが振られたの! 
だから本当は 会いづらいのよ」


新君は 意味なく 頭を頷いて
車を走らせた。