もうこれが現実。 わたしもそっと 【指輪】を外した 「これ もう必要ないから」 恭介に返した。 本当は必要ないなんて嘘!! ずーと大切にしたい宝物なのに そう言わないと 泣きそうだから。 「あっそう!必要ないか… それで?兄貴と付き合うのか? いやもう付き合ってるとか?」 「私は・・・」 そんな 女じゃない 恭介は 私の事 そういう目で見てたんだ 私は・・・の 後の言葉が出ない。 やっと出たのは 「恭介 いままで ありがとね」 その感謝の 言葉だった。