遅いから先生が車で送ってくれることになった、今日のこの頃。 先生の車を待っていたあたしは、思わずスリーブ状態になってしまった。 向こうから出てきた人物。 それは、先生じゃない。 茶髪の少し長めの髪。 切れ長な目と長い睫毛。 大分大人っぽくなったんだけど、笑った顔は全然変わってない。 ――健クン、の姿。 ドキンと、あたしの胸が高まるのを感じる。