『…失礼します。』 そのあたしの声と同時に、窓を向いていた大きな背中がこちらを向く。 その瞬間、息が止まるような感覚に陥ったような気がした。 『……。』 「……。」 無言の沈黙が流れる。 こういう時、どうしたらいいんだろう。 いつも通り、喋った方がいいのかな…?? そう思って口を開こうとするけど、喉の奥がつっかかって上手く言葉にできない。 先生に見られてる、 そう思うだけで心がどうにかなっちゃいそうだった。