ゴクンと唾を飲むあたし。 むしろあたしの心臓は荒波とかしていて、ドクンドクンと波立っていた。 でも…、ここにずっと突っ立ててもしょうがないよね! あたしは意を決して数学教師室の扉をノックしたのだった。 トントン その音がやけに響く気がした。 なんか… 緊張しすぎて色んなものが敏感になってるみたい。 「…はい。」 中から、あたしの大好きな声が響いた。