「お前は面白い例え方をするよな。」


「そうですかね?」


恋花は不思議そうに首を傾げた。


「ああ。だがお前のそう言う考え方は嫌いじゃねえよ。」


俺がそう言うと恋花は微笑んできた。


「ほら、冷えてきたし戻るぞ。」


「はい。」


それから俺達はゆっくりと道を歩いて帰った。


(俺が月か…)


戻ってから恋花と別れ自分の部屋に行くと俺は襖の隙間から月を眺め、フッと笑った。