恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―




『王家? なにそれ』

『人間界で言う、天皇みたいなもんだけど、それ以上の存在かもしれない。

王家の血を引くものには、他のヴァンパイアは本能的に逆らえないんだ。

だから、ずっと前からヴァンパイア界をまとめるのは王家の血を継ぐ者の役割だった』


ヴァンパイア界っていうのが存在するのは、以前紫貴から聞いた事があった。


別に異次元だとかじゃなくて、この地球上にいるヴァンパイアからなる組織らしい。

紫貴には、政治家とかのナントカ政党っていうのと同じようなモノだって説明された。


どれだけいるんだか分からないけど、ヴァンパイア達をそのまま自由にしておくと事件がおきかねないから、取りまとめる人が必要らしい。


確かに、何かしら掟みたいのがないと、人間と共存していくのは大変……っていうか、そこら中で人間を襲う事件とか出てきそうだし。


そのために作られた掟を守らせるくらいの力を持つヴァンパイアが、それを取りまとめていて、それが……。


『……で、紫貴が王家の血を継ぐ者なの?』