恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―



「……、……っ」


そういえば……、こないだ調べた本に載ってたっけ。

ヴァンパイアは血を飲みたいんじゃなくて、血に含まれる精気が吸いたいだけだって。

血じゃなくて、精気を吸う生き物なんだって。


って事は、こうしてキスしているだけでも、あたしの精気は藍川に吸われてたりするのかな。


だって、なんか……腰が抜けそうなくらいに力が入らない。

それが、精気を吸われたからなのか、それとも藍川の巧みなキスのせいなのかは分からないけど……。


どこまでも甘く甘くあたしを堕とす藍川の唇と舌。

キスを終えて……、藍川と目を合わせるのが恥ずかしくて、そのまま藍川の胸に顔を埋めた。


「こんな道端で、こんなキスとか……ありえない」

「俺は、くるみの事になると昔から人目が気にできなくなるらしい。

……本当に嫌だったら突き飛ばしてくれて構わないから」