「そんなくるみに、俺は惹かれたんだ。
もし、今もう一度出逢い直しても、俺はくるみを好きになる。
だから不安がるな。記憶の事なんか考えなくていい」
「藍川……」
「不安が消えないなら、毎日でも何度でも、くるみが誰よりも大事だって伝えるから。
くるみは、安心して俺の傍にいればいい」
あたしの不安を全部奪うような言葉。
目を合わせたままそんな言葉をくれる藍川に、瞳に涙が浮かぶ。
「ありがとう」そう口にしようとしたのに、藍川がそのままあたしの口を塞ぐから、何も言えなくなった。
何度かした藍川とのキス。
軽いものでも、深いものでも。
藍川はあたしをじっくり味わうようにゆっくりと唇や舌を合わせるから、あたしの緊張といったら半端じゃない。
入り込んできた舌が、甘くうごめく。



