恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―



校舎から出て、帰り道を歩いて……その間ずっと、当たり前のように藍川が隣を歩いてる。

何度か送ってくれてからは、毎日一緒に帰るのが日課になっていって、あたし自身、それに戸惑ったりはしていなかった。


本当だったら……。

好きな人と一緒に帰るとかって、尋常じゃないほどドキドキしちゃって、会話だって緊張のあまり成り立たなくたって、いいくらいなのに。


あたしは、戸惑うだとか緊張なんて言葉を知らないみたいに、“普通”に一緒に帰っていて。

それどころか、一緒に帰ることを懐かしいとか思ってる。




こんな風に感じる度に、気持ちが悪くなる。


今のあたしは、なんなんだろうって、不安になる。