恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―



「嘘だけはつかないでよ。

いくら誤魔化されたって構わないけど……そんな風に、あたしを想って嘘をつかないで。

そんな悲しそうに、嘘つかないでよ……」


藍川が、なんでこんなにつらそうに微笑むのか分からない。

だけど……。

もしかしたら藍川は、過去にあったあたしとの出来事を否定するような事を、自分から言うのがつらいのかもしれない、なんて事を感じて。

苦しくなった。


なんでなんだろう。

藍川への想いも、藍川がくれるあたしへの想いも。

なんで、こんなにも揺るぎないものなんだって思えるんだろう。


確信できるんだろう。


自分の中で、藍川を想う気持ちだけが飛びぬけてる。

まるで、次元が違う。