母親は狼狽し泣いていた。 そのとき気づいた。 母親もまた犠牲者だったのだ。 自分の未来を望まないことが… この家庭をつぶさないことに繋がる。 平和に過ごすため。 それ以来、未来を望むことを止めた。 父親の言うことがすべてであり正義であると信じ込むようにした。 そして こうして過ごすことのほうが楽だということに気づいた。