「そんなに安いもんじゃないんだ…」 先生はアタシの腕を掴んで立ち上がらせる。 そして アタシの腕を掴んだまま 突然その場の空き教室にアタシを連れ込んだ。 先生とぶつかった廊下は夕陽が差して明るかったのに教室の中は薄暗い。 えっ…! なに…? 先生は掴んでいた腕を離して言った。 「あの本は日本円で5万したんだよ…」