「え?」 「オマエ、前からこういうの興味あったろ?」 そう言いながら木村くんはポケットからライブのチケットを取り出しアタシに渡した。 「これ…」 そう、 彼がアタシに渡したのはアタシの好きなバンドの公演チケットだった。 でもとても人気があってチケットはいつも取ることができずにいた。 「でも…どうしてこれ…」 アタシはどうしてこのチケットを彼が持っているのか どうしてアタシを誘ったのか不思議に思った。