あまりのけだるさにふと立ち止まり何気なく向けた視線の向こう、 雑踏の中に雨霧の姿が… …見たような気がした。 「…雨霧…?」 目を凝らしてみるが・・・。 気のせいか。 「なに?どうしたの?」 「いや、なんでもない」 どうか…しているな、 俺も。