隼人から真実を聞いた次の日、結麻に会いに行ったけれど、もう何処かへ引越した後だった。

 けれども、がっくりと肩を落とす俺を見た隼人と今西が、結麻の女友達に訊きに行ってくれたお陰で結麻の引越し先を知ることが出来た。


「結麻に会ったら、まず疑ったこと謝れよ」


「そうだそうだ! 俺は振られたけど、お前は恋人だったんだし、お互い話せばまた前みたいに戻れるだろ」


 今西に続き、隼人も俺を励ましてくれた。

 俺はどんな顔をして結麻に会えばいいのだろうか。今更、後悔しても取り返しがつかない程、結麻を傷つけたと思う。隼人が云うように、またあの頃の二人に戻れるだろうか。

 あの時――獅子座流星群の夜、結麻は俺が一方的に責めるあまり、浮気をしたと嘘を云うしかなかったのかもしれない。それ程俺は結麻を追い詰めていたのだから。