すると、何故か紫雲が馬乗りになる形になった。

あ、あれ??

なんか鳩尾らへんがきゅうってする気が…なんで?

気のせいか。

「いひゃあい…」

鼻水を垂らしたままの羅々が、目を開けた。

……………。

「きゃぁああああっ…っ!!」

ブンッ

「うっうわぁ〜っ!!」

見事に紫雲は1回転し…

ドォンッ

壁に叩きつけられた。

「〜っ、!!」

声にならない声をあげる紫雲。

う〜わ〜…ど、どんまい紫雲(泣)

あっ。今ってなんかチャンスじゃない?

ふふふ。良いこと思いついたな、私。

私は直ぐさま、ある人物に電話をかけた。