「じゃあ、これからは押しまくるのみ!!ね。」


ウインクしてからにやりと笑っている。


「え!?

お、押し捲る~??」

「あったりまえでしょーが!!」


コツンと頭をこつかれる。





「で、でも~。

今でさえ緊張するし。


しかも、もう”一緒にランチ期間”は終わっちゃったし。」


「メアドとか知らないの?」



あッ!!そういえば・・・・。





由里、先輩のメアド知らない~

もちろん、携番も。






「どうしよ!梓~。」



「マジで!?

じゃあ、今までどうやって会ってたの?」

「えぇっと・・・。

偶然会ったり。


あ!!そうだよ。

屋上行けばいいんだ。」



「屋上?」

「うん!!

先輩がいつもお昼食べてるとこ。」



「へぇ~!!知ってるんだ?」

「うん!!」



たぶん、知ってるのは由里だけだろうな~。


なんだかちょっと優越感♪


「よし!!

今日よ。今日、そこへ乗り込みなさい!!」


えぇぇぇぇえぇぇ~~!!!!!



「なによ!その顔は。


いい?

少しずつでいいから、先輩との距離をもっと縮めるのよ。」


梓は、「がんばんなさい!!」と言って笑った。