「は、はい!?」


「聞こえなかったわけ?

由里からキスしてよ。」




「む、無理ですよぉ。」



「無理?

それが通じるとでも思ってんの?」





「う・・・・」





ニヤッと笑ってみせると、由里はますます青ざめた。







「早く。」





そう言って目をつぶってみる。





思えば、こうやって目なんかつぶったの初めてじゃね?



いつもキスは俺がしたいときにする。
相手の気持ちとかどうでもいい。

だから、目なんて閉じないし。


舌だって、どっちの唾液かわからないほどからませる。