それと同時に麻帆の声が聞こえた気がした。 『荒ちゃんっ』 わかってる。 麻帆が傍にいないこと。 わかってる。 麻帆に寂しい思いをさせてること。 だから今は頑張る。 格好よくなった俺を見てほしいから。 「荒嶋、早くしろよ!」 永松に呼ばれチームの元へ向かった。 麻帆、俺も頑張るからお前も頑張れよ。 そして会おうな。 少し成長した俺を見てくれよな。 それでたくさんデートして、お互いのことたくさんたくさん語ろうな。