高校初の試合はとても緊張した。だから、どんな試合をしたか覚えていない。 「あさぽーん、やったねぇっ!」 惜しくも、2回戦敗退だった藍があたしに飛びついてきた。 「う、うん。3位だったけど……」 「すごいじゃんっ!あたしも嬉しいよーっ」 まるで、自分のことのように喜んでくれた藍だった。 そして次の日、ひーちゃんにも報告した。 「麻帆やったじゃんっ!あたしも友達として鼻が高いよー」 夏休みに一段と焼けたひーちゃんは、さらに大人っぽく見えた。 「そんな大袈裟なー」