「…お…おまっ…」
「ん?」
何故か慌てふためいている柊葵。
「どうしてそんなに焦ってるんだ?」
「………いや、別に…」
「とりあえず、はやく入ろう!!」
「…あぁ」
シャー
「あー…気持ち〜」
「………」
キュッ
乾かすのは…自然の風に任せよう。
「ゆっきー!!タオルよ!!」
「あっありがとうございます!!」
「いいのよ〜」
タオルを手にし、身体を拭いて、借りた制服を着た。
「終わった〜?柊葵ぃ〜」
「……とっくに終わってる」
あらら。
待たせちゃったみたいだ。
「ごめんごめんっ」
急いでシャワー室のドアを開けると、目の前に腕を組んで俯いている柊葵。



