僕の目を見た彼は、フッと目を細めた。
「…その生活は、俺が中3になるまで続きました。女の人は、ことごとく変わりましたが、結局最後は俺に行為を持ち掛けるような…そんな女の人ばかりでした。それで…俺は高1になる直前に家を出て、1人暮らしを始めました」
それで再び…帳と再会したわけだ。
「俺は、グレました。毎日毎日喧嘩に明け暮れる日々。自分なんてどうでもよかった。もう、心はどうにかなってしまっていたから。苦しみや憎しみ…悲しみに押し潰されて、俺は正直、前が見えなくなっていました。そんなとき…帳と再会したんです。俺が地区No.5だったチームの頭を潰しているときでした。“俺も混ぜろよ、トシ”って。懐かしいあのやんちゃそうな顔で…。あぁ、変わってないなぁ…。そう思いました。それと同時に、変わってしまったのは俺だけかと…心の中で自嘲していました」



