「脆くしてしまったのは、俺自身ですから…」
ベットの掛け布団を、ギュッと握る畝高くん。
「帳は、そうは思ってませんよ。君との繋がりは、今も変わってないって…そう思ってる。君が悪い事をするはずないって…何か事情があるはずだって…そう思ってましたよ」
「…くっ…ど、どうして…俺なんかを…。原田組なんかに協力して…スパイして…皆との絆も自分で断ち切って…結局俺は、自分の保身の為に逃げていただけなんだ…」
ギリッと歯を噛み締める彼。
「理由が、あるんでしょ?君が刃向かえなかった理由」
囁くように、投げかけるように、僕はそう言葉を放った。
「は、話すと長くなります…。そ、それでも…聞いてくれますか?」
覚悟したように僕を見つめる彼は、瞳の奥にその強い意志を映していた。
僕は、ゆっくりと頷いた。



