こうしてオレたちは、正式に付き合いだした。 帰りの時間が一緒になれば必ずメシを食い、酒を飲み、そして……。 「オレの家に来ないか?」 「え?」 駅まで歩く坂の途中で、オレは切り出した。 「面白い映画があるんだ。一緒に観よう」 「んっ……」 ナツミは、自分の表情を隠すかの様に、顔を下に向けた。 「ダメなのか?」 「う、ううん。いいよ」 「よし、決まりだ」 オレたちは、手打ちをした。