「じゃあ、みんなまた明日ね!」と言って、私は片桐くんと一緒に歩き出す。


「………」

「………」


ち…沈黙…。


夕日が顔に当たって、目がチカチカしだす。

片桐くんと二人で一緒に帰るなんて、いつ以来だろうか…?


「………橘」

「は、はい!?」


いきなり名前を呼ばれて、ビクリとなってしまう。