「桜木さん、それじゃただの朗読です。あなた春からの授業ちゃんときいてるの?」 しん、とした教室の中でも、みんなの心の声が聞こえてくる。 『ああ、怒られてるがわたしじゃなくてよかった』 『またあいつ怒られてるよ…やる気あんのかよ』 『彼女ナレーター志望でしょ? ちがうの? あんなに地味なのに?』 …聞きたくない声ばかりが聞こえてくる。 でも、そんなのどうでもいい…もう、慣れた。 わたしはこの声優の専門学校に来る前から、傷つく心すらなくしてしまったから。 だから、平気。