「なぬ?! CDドラマの収録をやるとな?!」




秋の行事といえば文化祭。ひさしぶりに優一くんと学校帰りにのんびりお茶してたら、こんなことをいいだした。




「いや、そんなたいしたもんじゃないんだけど。参加者を最初募集して、用意した台本をよんでそれを収録しようってこと。終わったあとはCDーROMに焼いて記念にプレゼントしますよってふれこみで。10分くらいのドラマかなぁ」




「へー、おもしろそう! 脚本や機材は?」




「そこらへんはくわしい友達がいるから。脚本はぼくが書く。もうクラスの女子と男子2人は参加決まってるから」




「へー、やる気マンマンだね。それ誰がやろうっていいだしたの? もしかして優一くん?」




「やろうっていったのは別の人だけど、すぐにぼくが仕切るって話になっちゃって…なんかうちのクラス、アニメやゲーム好きが多いんだよね。三年だから現実逃避したいんじゃないのかな、文化祭のときくらい」




「ヘー、優一くん人望あるじゃん!」




…そうなのだ。優一くんと同じクラスになったエリカから聞いていたのだが、どうも優一くん新しいクラスでけっこう人気あるらしい。




エリカの言葉を思いだす。




「あいつ、あんたとつきあったことで面倒見がいい感じになっちゃって、人当たりもやわらかくなったからね。ほんと、一、二年前とえらい変わりようだよ。あんたもあいつといっしょにいることで変わったけど、あいつの方がもっと変わったんじゃない?」




そうか…そうなんだぁ。なんかでも…それってすごくうれしいことかも。