昼休みに呼ばれるんじゃないかと不安だった私は、授業が終わり昼休みになっても要からメールが来ないことに、ホッとしていた。


〈ヴ~ヴ~〉


ケイタイのマナーが鳴りケイタイを開くと『要』と画面に出ていた。


『帰り一緒に帰るぞ。逃げようなんて思うなよ?』


「げっ!!」


「どうしたの?小梅。」


「何でもない!」


要と一緒に帰るなんて絶対に嫌だ!


(絶対に逃げてやる。)


私はそう決心して午後の授業を受けた。