立ち止まるすべをしらず
無数の星の下を歩いている

時計の針が終わりの九時を指して
ぼくはひとつまばたきをした



きみの願う幸せが
どれほどのもろさで輝くのか
知っていながら 笑って

だいじょうぶだよ と
震える手を握った


きみのなみだと
あたたかな笑顔と
僕のしらない明日が

降る星と一緒に水たまりにとけるのを


僕はただただ
みている