嫌なのに。 今すぐ頭から消してしまいたいのに。 なのに、浮かぶのは颯の顔ばかりで。 考えるのは、颯との思い出ばかりで。 嫌いになったワケじゃないから、よけいにつらい。 まだ好きだから… 全部ぜんぶ… 消えてしまえばいいのに。 花火と一緒に… 儚く消えてしまえば、私はこんなに苦しまないですんだのに。 颯との思い出ぜんぶ… その日は、そのまま泣き疲れて寝てしまった。