「いただきます。」

「どーぞ。」


自分の作った食べ物を人にあげるのって初めてかもしれない…
だからこんなに緊張するのかな…?


「ん。んまい。」

「ホント!?」

「うん。美味しいよ。
はるも食べる?」

「え?いや!!いいよっ!!
だってそれ、陽にあげたんだし…。」

「でも食べたいでしょ?チョコレート。」

「うっ…えっと…。」

「はい。」


あたしの口の中に放り込まれたチョコレート。


何だか昨日よりちょっとだけ…
甘く感じた。



それは…

陽のそばで食べるから…なのかな?


陽はあたしを後ろから抱きしめる。

それがただ幸せで、あたしはずーっとこうしていたいなって…

そう思ったの。