「なんでそんな嬉しそうな顔で笑うのさー!?
あたしすっごい怒られたんだよ何回も。」

「ああ。ごめんごめん。
はるが怒られたことが嬉しいわけじゃないんだよ。」

「じゃあ何よー!?」

「って俺、そんなに嬉しそうな顔してた?」

「うん。なんかいつもより嬉しそうな気がした!!」

「あはは。そっかぁ…そういうつもりはなかったんだけどな。」

「ごまかしてもダメだからね!!
白状しなさい!!
何考えてんのー!?」

あたしは陽の腕を揺さぶった。


「あ、着いた。アイス食べるでしょ?」

「うんっ!!あ、ちょっと待って!!ちゃんと選ぶ!!」


あたしはバカだから、目の前にアイスという心のオアシスが登場して、陽の気持ちを詮索するのを止めてしまった。