「手を繋いで、影を送ろう」 僕らは太陽に背を向けて、これから先を願いながら、そっと手を伸ばす。 繋ぎ返してくれる仲間と、繋ぎ返す僕。 見つめた先は、僕ら四つの影があった。 でこぼこした砂浜にしっかりと映し出された影を見つめて、僕はあの雨の日のように、ゆっくりと十数える。 数え終わると、一斉に空を見上げた。 青い空に、はっきりと白い影を見送る。 砂浜から空へと送られた白い影。 この影を心に映して、未来へと進むために。 僕らは鬼となり、流線形のキセキを描いていこう。 【終】