──そんな爆弾を持っている国に、果たして太刀打ち出来るのだろうか……? ふとそんな想いが頭を過る。 僕はかぶりを振って、その思考を頭から追い払った。 国からの発表や天皇陛下のお言葉を信じる限り、我々大日本帝国が敗戦に喫すなど有り得ない。 国を信じることなく、何を信じろというのか。 もし爆撃機が向かってきたとしても、次こそは空を翔る僕たちが迎撃し、撃墜してみせる。 その信頼をうけて、僕らはここにいるのだから。