『……最後の最後になりましたね。 外の桜は明日か明後日が満開になるでしょうか。桜の花がひらひらと舞い散る中、新しい道を歩く……季節ですね。 桜と言えば、サクラのK・Kさん、いつもありがとうございました。 弟さんに、ちゃんと忘れずに渡して下さいね。途中で落とすといけませんから、もう一度プレゼントしますね。 エディット・ピアフで……』 儚げな声が、緩やかな旋律とともに千晶の最後の言葉を優しく包んだ。