日差しの強い屋上の壁。 あたしは瞬きでさえ忘れて立ちすくんでいた。 すんごく、悲しい。 悲しいのに、涙でさえ出てこない。 あたしがこんなになった理由。 それはつい1時間前にさかのぼる。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 今日もあたしは屋上で廉を待っていた。 来ないんだろうなぁ、とは思ってる。 だって、あれから廉は1回たりとも姿を現さないんだもん。