「ねぇ、廉は空が好き??」 鈴が突然こんなこと聞いてきた。 俺は内心ビクンと心が跳ねる。 ――空。 俺にとってはなくてはならない、 大切なもの。 いつからだろうか、 俺は、あの子に会ってから、悩みがあった時は空を見るようになっていた。 そう。 もう顔も覚えてない、あの子にあった時から――。