「鈴。さっきのはどういうこと??」


連れられてきたのは屋上。


廉の冷たい声が響く。


あたしは肩をビクッと振るわせた。


廉…、怒ってる??



『だって…。』

「だって??」

『廉はずるいんだもん。』


廉の目つきが変わった。


完璧に怒らせちゃったかもしれない。


でも、もう引くこともできなくなっていた。


「俺のどこがずるいわけ??」


廉は冷ややかに笑う。


でも目の奥は笑ってない。


怖くて仕方ないけど…、あたしは意を決して口を開いた。