「…ごめん。」 『え??』 「俺、やっぱ鈴とは付き合えないわ…。」 目の前が真っ黒になった気がした。 急に世界がモノクロになる。 「俺、もう、屋上には来ないから…。」 あたしを壊れ物のように、 大事に自分から遠ざける廉。 そして、廉は屋上を去っていった。 それと同時に、だんだん穏やかになる風と雨。 しばらくたったら、 そう、まるで嵐が去ったように、 穏やかな晴天へと変わっていった。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆