――――パタン……




ゆっくり扉が閉まるのを見つめながら、あたしはソラさんの言葉を思い出していた。




『またね、ラビ。明日、生徒会室で待ってるから』




それって……明日も生徒会室に行ってもいいって事なのかな??

"待ってる"って言ってくれたから、行ってもいいんだよね……きっと。

リビングにひとり戻るとさっきまでの賑やかさが嘘のように静かで、やっぱり寂しい気持ちになる。

でも……いつもと違って胸がぽかぽかしてて、明日が楽しみだなぁって思えてる。

思わず顔がほころんでしまった。

リビングを見渡せば、いまだにさっきまでのソラさんや湊先輩達の様子が思い出されて寂しさが和らいでいく。




あたしはお風呂に入っている時も、ベッドに入って寝る時も今までのようなひとりの怖さは無くて、安心して寝ることができた。




いつものコワイ夢を見ることは無く……、




――――ただ明日が待つ楽しい時間を夢に見て……。