「今、会ったばっかりなのに……無理ですっ///」 顔を上げて目の前のソラさんと目が合い、あたしはすぐに俯いてしまう。 俯いても、ソラさんの視線は感じたままだけど…… 「……ふぅん?」 ソラさんはしばらく顎に手を当てて考えると、意味深に口角を持ち上げた。 「じゃあ、いやでも名前呼ばせてあげるよ」 少し楽しそうなソラさんはあたしに背を向け、再び屋上の扉に向かって歩き始める。 ソラさんと繋がれたままだった片手は…… やっぱりソラさんに繋がれたまま。