「わたくしは家柄も財産も持ち合わせていますのよ?わたくし達の恋路を邪魔するものは、もう誰一人おりませんわ!!」 怒りとうんざりが混ざり……本気で殴ろうかと考えた。 「お前……いい加減にしろ……」 腹の底からドスの効いた低音の声を出す。 その時だった。 「Shut your month! A blooming fool ma'am…!」