包帯を巻き終わると、汚れたタオルや脱脂綿などを片付け始めた。
「ちょっと…じっとしてて。先生達に報告して来るから」
「悪いな…」
わずかに微笑んで、部屋を出て行く。
10分程して…戻って来た。
「先生達心配してたよ?ファンクラブはもっと凄かったけど」
「そっか…。ありがとな」
「っっ……どう……いた…し…ましてっ」
微笑んで返すと、下を向き俯く。
限界だな。
「杏?おいで?」
片手の指先を握り、引き寄せた。
ギリギリまで張っていた糸が切れたのか―…瞬く間に抱き着いてくる。
首に手を回し、片口に顔を埋めてピクリとも動かない。
背中に手を回して…細くて柔らかい体を抱きしめた。
見立て通り……杏の体は震えている。
「ちょっと…じっとしてて。先生達に報告して来るから」
「悪いな…」
わずかに微笑んで、部屋を出て行く。
10分程して…戻って来た。
「先生達心配してたよ?ファンクラブはもっと凄かったけど」
「そっか…。ありがとな」
「っっ……どう……いた…し…ましてっ」
微笑んで返すと、下を向き俯く。
限界だな。
「杏?おいで?」
片手の指先を握り、引き寄せた。
ギリギリまで張っていた糸が切れたのか―…瞬く間に抱き着いてくる。
首に手を回し、片口に顔を埋めてピクリとも動かない。
背中に手を回して…細くて柔らかい体を抱きしめた。
見立て通り……杏の体は震えている。


