案内人は、全員談話室で昼食を食べることになってるらしい。



うん!陸と二人きりじゃないからよかった!


「えっ……?全員で…食べるんだよね?」

「それがどうかしたの?」

「いつ……陸の分のお弁当渡せば良いの…?」

「直接」

「うん。そうだね……って!!なわけあるかいっ…!!」



ペチッと柚莉の頭を叩く。



「彼女さんから預かりました。ってのは?」

「隣に小森さんいるんだよ?彼女が誰だったのか問い詰められる」

「杏樹だってバレなきゃ良いんでしょ?」



ニヤリッと柚莉が笑った。


「あっ……そうか!!作っちゃえば良いんだ!!」



ポンッと手を叩き、鞄から一枚…呪符を取り出す。



「……あたしだってバレなきゃ大丈夫だもんね♪」



小さく呪文を唱えた。