大通りを10分くらい歩いて


1本路地を中へ入ったところに
アメリカンテイストなカフェがあった


坂口くんに促されながら
お店の中に足を一歩踏み入れると、

そこは、’60年代?のアメリカって感じ…


はじめて見たジュークBOXに
目が釘付けになった…


「すごーい!!
私、ジュークBOX、はじめてー」


席にもつかず、
走り寄ってしまった…


「はははっ、先輩、子供みたいっすよ」


後ろから、私の姿を見る坂口くんが、
笑いながら私の側に寄った


「先輩、曲聴きますか?」


まじまじとジュークBOXを見つめる私に
嬉しい提案をしてくれた


「うんっ、聴きたいっ」


コクンと頷いて、


「オーナー、曲入れていいすかっ?」


片手を上げながら、
カウンターにいたウエスタンハットを被った
オーナーさんに声をかけると、
大きく頷いた


坂口くんは、ポケットからコインを取り出し
投入口に入れて、
曲の番号を選んだ


すると、ジュークBOXが動き出し、
題名は、よくわからないけど、
聴いたことがある曲が
軽快に流れた