思いかけ、チャーリーはそっと、苦笑した。
ルイが彼らの手先である以上、彼らがルイとチャーリーの親密さを、知らないはずがない。


「どうされたのですか?こんなに早く」

「すみません。実は、近々この土地を離れて、また田舎のほうに住むことになりましたんで、神父様にお伝えしとこうと思いまして」

「おや、それは残念な話ですな、デビットソンさん」

ルイが口を開くより早く、隣の男が答えた。


(おまえには話してないっちゅーねん)


内心毒づくが、彼に聞かせようと、わざと話したことは事実だ。


「神父様、こちらは?」

「ああ、申し遅れました。私はこの地方の教会を管理している者です。このルイスモールは、私の一人息子でもありましてね。親バカな話だが、心配でときどきこうして見に来るんですよ」

「そうですか。それは、ごくろうさまです」


一人息子?