「ハァ?
そんなこと言わないでよっ!
佳乃には私の分まで
生きて欲しいんだからね!!」


キノは時田さんの手を
ガシリッと握った。


「え?…ご、ごめん」


「だから、
謝らなくていいのっ!!
…私の方が悪かったんだし。
佳乃は自分をそんなに
責め続けるのやめなよ…」


それを聞くと
時田さんはピタリと泣き止んだ。