オレの宝物。それは君の笑顔【完】

確かに、2人の方が音楽的にはより良くなったのかもしれない。


だけど。


だけど、高野の横で。


オレ以外の男の横で、そんなに楽しそうな顔するなよ。


もうピアノはいいから、高野のそばから離れてくれよ。


嫉妬に包まれているオレの背後で、


「なんか絵になるよね、あの2人」


女子たちのヒソヒソ声が、やけに大きく聞こえた。